2021.08.12
鳥山先生の短編・読み切り作品を紹介するコーナー「DBイズム~鳥山明作品紹介~」。第4回はハイギョの奇妙な生態が描かれた『ハイギョのマヒマヒ』を紹介します。
『ハイギョのマヒマヒ』
週刊少年ジャンプ1999年4・5合併号掲載
「鳥山どーぶつ記」として掲載された、読切漫画。鳥山先生がペットのハイギョを観察し、その不思議な生態について思うままに描いています。鳥山先生独特の優しくコミカルなタッチで描かれたハイギョに、ユーモアを交えた解説が絶妙! どのコミックスにも収録されていないため、ファンの間では幻の名作との呼び声も高い作品です。
ハイギョという妙な生き物と一緒に泳ぐ、メダカ人魚のスイスイ。
不思議な魚のハイギョをじっと観察します。
脳天気なハイギョに、スイスイはちょっぴりイライラ。
巻末のコメントで鳥山先生は、スイスイを「自分自身!?」と書いています。
スイスイが鳥山先生の思ったことを代弁しているのかも?
肺呼吸をしていて、固い貝を丸飲み!
メチャクチャでかいフンもします。
シュールな生態と可愛すぎるビジュアルに、思わずハイギョを飼ってみたくなっちゃいます。
『ドラゴンボール』的な視点で見ると、より深く『ハイギョのマヒマヒ』を楽しむことができます。
映画『ドラゴンボールZ 神と神』のインタビューで鳥山先生は、ビルスとウイスのコンビについて「1人だと独り言かナレーションにするしかないのですが、2人なら、会話のやりとりで説明もできてナレーションいらず。悟空だってブルマたちがいなければ、何もしゃべらないやつですからね(笑)」とコメントしていました。
『ハイギョのマヒマヒ』も、スイスイとの会話によってマヒマヒの奇妙な生態が面白おかしく表現されています。
さらにビルスの星に棲んでいる予言魚は、ビジュアルもミステリアスな雰囲気もマヒマヒにそっくり!
(映画『ドラゴンボールZ 神と神』の予言魚)
お話の最後には「世界のハイギョのなかまたち」が登場!
鳥山先生が描いたキュートなハイギョたちと、味のある手描きの解説がたまりません。
鳥山先生は動物が大好きで、これまで色々な動物を飼ったことがあるそうです。
他の動物の「どーぶつ記」もぜひ見てみたいですね。
※コミックスの画像はすべて日本語版のものです。
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