2023.04.27
ファンの間では、大のドラゴンボール好きとして知られている、日向坂46の丹生明里さん。最近ではドラゴンボール愛が高じて、ラジオでドラゴンボールを話す回があったり、ライブではファンと一緒にペンライトを使った「かめはめ波」を放ったりするほど。
物心ついたときにはすでにドラゴンボールを読み始め、次第に夢中になっていったという丹生さんにとって、ドラゴンボールとはどんな存在なのでしょうか。
ドラゴンボールについて話すのが「うれしくてたまらない」という丹生さんに、大好きな悟飯の魅力、そして溢れ出るドラゴンボール愛について、存分に語ってもらいました。
※映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』などのネタバレを一部含みます。
――丹生さんは、原作が好きだと聞いています。
丹生明里さん(以下、丹生):はい! 私が生まれたときから、家にマンガが全巻そろってたんです。兄が2人いるんですけど、2人ともドラゴンボールが好きでした。自然と、物心ついた頃には私も読み始めて、気付いたら大好きになってました!
――初めて原作を読んだときのことって、覚えてますか?
丹生:覚えてます……! 初めて読んだときは、もう……止まらない! みたいな状態でした。私は結構、夜寝る前に布団の中でこっそり読んじゃうタイプなので、一気読みが止まらなくて寝れなかった記憶があります。お母さんに「寝なさい!」って言われても、ずっと読んでました。だって、全巻そろってるので(笑)。
――子どもながらに、衝撃だったシーンはありましたか?
丹生:それはもう、悟空がピッコロ大魔王を貫いたシーンです。「オラのすべてをこの拳にかける!!!!」って、あのセリフがいっちばん好きで。
丹生:だって、もう、右腕しか使えない状況で、あのピッコロ大魔王を倒したんですよ?
しかも、そのシーンは背景が真っ白。 自分の中ではとても衝撃が大きかったです。
「まさに、今いるこの部屋みたいな感じです」と丹生さん
――急に背景が真っ白になるので、音が止まったかのような、静寂感がある印象的なシーンですよね。
丹生:そうなんです。でも、ストーリーとしてとても興奮したのはフリーザ編でした。
「ベジータとの闘いで敗れた、地球の仲間を生き返らせる」ためにナメック星に行ったのに、ベジータがいるし、フリーザもいるし、ギニュー特戦隊もやってくるし。「え、どうなっちゃうんだろう」っていうハラハラ感が楽しくて、ページをめくる手が止まらなかったです。
一方で、フリーザ編、セル編のときは、やっぱり敵に対して「なんだよ!」みたいな気持ちになってたんですけど、最後の魔人ブウ編のときは、魔人ブウがミスター・サタンと仲良くなったじゃないですか。敵が敵のまま終わらないというか。敵に対して、嫌な気持ちで終わらずに、最後はお互い仲良くなってハッピーな気持ちで完結するところが、すごく好きです。
――丹生さんが思う、ドラゴンボールの魅力って何ですか?
丹生:えぇー! そうですね、最初は「願いを叶えるドラゴンボール」を探す旅だったんですけど、悟空が旅の中でさまざまなライバルと出会っていって。仲間の物語にだんだんとなっていくじゃないですか。あのときライバルだったキャラクターが、次に出てきたキャラクターを倒すために一緒に闘う、みたいな。そういうのが続いていくのが楽しくて。
ベジータは、出会った頃はすごいツンツンしてたのに「どんどんツンデレみたいになっちゃって!」って愛着がどんどん沸いていくんです。
あとはなんだろう、ちょうどいいんですよね。登場人物の数も多すぎず少なすぎずだし、過去の物語が後々の伏線につながっていくところとか、話の広がり方とか、全てが良い。それぞれの登場人物にストーリーや設定があるので、「このキャラクターって、こうだよね」って話がしやすいというか。
――作中の時間経過も長いですし、登場人物のライフステージの変化があるなど、あの世界の中でキャラクターが生きていると……。
丹生:うわぁー! それです、登場人物が物語の中で生きているんですよね! まさに、そういうところがドラゴンボールの魅力だなあと思います。
うまく言葉にできなかったんですけど、スッキリしました(笑)。
――丹生さんといえば、ドラゴンボールの中でも、悟飯が好きだと公言してますよね。悟飯のどういうところが好きなんですか?
丹生:シンプルに、悟飯のビジュアルが好き(笑)。フリーザ編のときのちっちゃくておかっぱだった悟飯ちゃんが、あんなにたくましくなったっていう幼少期とのギャップにやられました。
しかも、本気を出せば誰よりも強いのに、学者さんを目指してて。頭も良くて、やさしい心も持ってる。もう全てに惹かれました。
――悟飯の好きなシーンはありますか?
丹生:セル編の悟飯が大好きです。セルに奪われた仙豆を、超サイヤ人2になった悟飯がバッて取り返すシーンと、セルジュニアを一撃で倒すシーンは、「かっこいい……」ってなります。
あとは、やっぱり、セルを倒すときの親子かめはめ波も印象的です。
――悟飯好きの丹生さんにとって、映画最新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は待望だったんじゃないですか?
丹生:そりゃもー、悟飯ファンとしては……ついに来た!みたいな。ありがとうございます!って感じです。やっと、悟飯が輝いてる映画が見れて幸せでした。
セルマックスとの最後のバトルは、てっきりかめはめ波だと思ってたので、「魔貫光殺砲なんだ!うわー!」って興奮しました。今回は、セル編を思い出すようなシーンもあって、ピッコロさんとの師弟関係がすごく伝わる良い作品でした。
――他の映画も見てるんですか?
丹生:全部見てます! 一番好きなのは、これも悟飯が活躍する『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 』です。
――悟飯好きの視点で見るなら、2つの映画はそれぞれどんな悟飯の姿を楽しめますか?
丹生:『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 』は、まだ小さい頃の悟飯なので、セル編直後のエネルギッシュな悟飯が楽しめます。
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は、悟飯がもう大人になり、学者になってるので。「あれ? 悟飯ブランクあるんじゃない?」というところから、アルティメット悟飯に覚醒するっていうギャップを最大限楽しめる作品だと思います!
――ありがとうございます。丹生さんは本当に、うれしそうに悟飯のことを話しますね。
丹生:ひとついいですか?(笑)
実は最近、日向坂46のライブでかめはめ波ができるようになったんです。客席に向かってかめはめ波を撃つと、おひさま(日向坂46のファンの名称)のみなさんがペンライトでウェーブを作ってくださって。そのとき、ヒーローになれた気分というか、「もう、私、悟飯だぁ!」みたいな気持ちになってます。
――あれ、悟飯になった気分で撃ってたんですね(笑)。すごく綺麗な光景ですよね。
丹生:本当に夢みたいな景色で。おひさまのみなさんが作るウェーブが綺麗なんです。絶対、アイドルにならなきゃできなかったことなので、すごく幸せです。
もともとは、日向坂46のクリスマスライブ「ひなクリ」で生まれて、日向坂46の誕生日ライブ「ひな誕祭」でもやったんですけど、これからも年1回くらいは続けていきたいです。おひさまのみなさんも「かめはめ波ができて楽しかった」とよく言ってくださるので。
――東京ドーム(※)でかめはめ波を撃ったアイドルなんて、丹生さんだけじゃないですか?
※2022年3月開催の「ひな誕祭」は、東京ドームで行われた。
丹生:私しかいないと思います! なので、孫の代まで自慢したいです(笑)。
――ライブでのかめはめ波みたいに、ドラゴンボールに影響されてやってしまうことってありますか?
丹生:子どもの頃なんかは、兄と仙豆ごっこをしてましたね。
――仙豆ごっこ?
丹生:仙豆みたいな、小さくて丸いラムネがあるんです。それを兄と一緒に「これは仙豆だよぉー?」『わぁー!』「元気になったー!」とか言って遊んでたんです(笑)。
家族だけだと、ドラゴンボールの有名なセリフをまねっこしたりもしますね。「ナッパ待ていっ!!!!」とか。でもさすがに、お仕事の場では「スタッフさん! 待てい!!!!」とか言えないじゃないですか(笑)。だからちょっと抑えてはいます。
――でも、スタッフさんくらいの年齢の方が、ドラゴンボールネタは通じやすそうですよね。
丹生:それはあります。同世代だと通じないときがあるので、スタッフさんとか年上の人に会うと、ついドラゴンボールでたとえたくなったり。
――どんなたとえをするんですか?
丹生:私、ゲームが好きなんですけど、ゲームモニターってあるじゃないですか。モニターには「Hz(ヘルツ)」という単位があって、数字が大きいほど映像がクリアに、なめらかに見えるんです。
最近衝撃的だったんですけど、私の持ってるモニターは、本当は高いHzが出るものだったのに、ずっと低い設定のままゲームをプレイしてたみたいで。設定を変えてみたらすごくヌルヌル動くようになったんです……!
そのときに、「なんか私、修業してたんだぁ!」って思って。
――地球の10倍の重力がかかる界王星で修業したあとの感覚ですね。
丹生:亀仙人の甲羅を外したときみたいな(笑)。めちゃくちゃ強くなった気になりました。
――たとえがうまくハマると楽しいですよね。ちなみに、ドラゴンボールから学んだことで、今の仕事に生きているものってありますか?
丹生:それは、悟空の「ま いいか!」精神です。昔は、普通のセリフとして読んでたんですけど、大人になってから読んだら、この言葉って深いなあと思って。嫌なことがあっても、「ま いいか!」って切り替えられれば、すごく楽に生きられる。だから今は「ま いいか!」の気持ちで生きてます。
――嫌なことがあっても、あんまり引きずらないんですね。
丹生:いや、引きずるんですけど(笑)。1回引きずってから、「ま いいか!」って切り替えてます。
――丹生さんにとって、ドラゴンボールという作品はどんな存在ですか?
丹生:もう、物心ついた頃から、マンガといえばドラゴンボールで。そのあと、たくさんのマンガを読んできましたが、やっぱりドラゴンボールが一番だなって思ってます。たくさんのワクワクをずっと私にくれている、一生好きな作品です。
だから、ずっと好きだったドラゴンボールに、アイドルになってから少しずつお仕事で関わるようになったのは、不思議な感覚でいっぱいです。アイドルになる前の自分だったら、夢にも思ってなかった。
――でも、ドラゴンボールが好きだってずっと言い続けてましたもんね。
丹生:2018年に「オラたちのドラゴンボール講座」(※)という番組に出させていただいたんですけど、そのときが初めてのドラゴンボールのお仕事でした。
※映画『ドラゴンボール超 ブロリー』公開記念番組として放送された
その時期は、うれしくて毎日ずーっとドラゴンボールのマンガを読み返したり、アニメや映画を見たりしてて。それこそ『ドラゴンボールGT』は全部見ました。あのときは、好きが仕事に繋がって、夢が叶って、最高に楽しかった時間なんです。だから、今でも『DAN DAN 心魅かれてく』を聴くと楽しかった気持ちが蘇ります。
――『ドラゴンボールGT』のOPですね。
丹生:その曲を聴くだけで涙が出てくるくらい、あの時間は本当に楽しかったんです。
「私、頑張ったら夢が叶ったんだよー!」って気持ちが、ドラゴンボールを通じて思い出として蘇ってくるので、「きっとまたいいことあるよな」って勇気がもらえるというか。あの頃の気持ちを感じられる。私にとってドラゴンボールは、タイムマシンみたいな存在です。
丹生 明里さん:2001年2月15日生まれ、埼玉県出身。AB型。アイドルグループ・日向坂46の2期生メンバー。現在、自ら原案・声優を務めるアニメ「みんなのまめお」が、テレビ朝日系『お願い!ランキング presentsそだてれび』にて放送中。
取材・文:早川大輝
写真:安井信介
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